医療業界は給料に恵まれている。

11月発表された厚生労働省の有効求人倍率の発表では、オリンピックなどの招致も追い風となって、昨年度と比べると大幅に改善され、求人における厳しい冬の時代は、ある程度峠を越えたように感じる。
しかし、その求人における内容は、まだまだ非正規雇用における求人が多く、一般の労働者が安定した給料を稼ぐには至っていない。
そんな中、医療業界における労働環境は、安定した給料と充実した社会保障が約束され、高齢化による人材不足で、業務の忙しさに不満の声があるものの、他の業界から見れば、間違いなく恵まれた待遇がなされている。
これは、医療業界に従事する仕事の殆どが、医師や看護師などの国家資格を得なければ、業界に勤務できない為、資格を持つ労働者の働き手市場の求人が展開されている点にある。
一般に、他の業界では、雇用する企業側が有利な求人活動となっているが、病院によっては、医師や看護師の人材の確保が施設の運営に支障をきたす程に深刻化し、その人数が確保できなければ、法令によって廃業にいたる危険も孕んでいる。
その為、医療業界では、難関の国家資格である医師ばかりではなく、国家資格の中でも比較的簡単な看護師に至るまで、資格を持つものが有利な環境が整っている。
特に、結婚し家庭を持って子供を育てていく為には、年齢とともに給料のベースアップのシステムが、必要となるが、現在の非正規雇用の労働力は、「若い労働力の使い捨て」で、年齢とともに収入が増える職場は非常に少ない。
医療業界は、そんな意味でも、安心して家庭を築ける職場です。